Infinite Kayrlas

メカをまとって空を飛ぶ

【就活振り返り】ブログ更新を2年サボった大学院生は私です

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はてなブログ,大変ご無沙汰していました.

2年間私生活でいろいろ経験しました. 無事就職が決まりましたのでご報告します.

就活の間,学ぶことが多かったので反省がてら皆さんにも共有したいと思い立ちました. 学生の方の参考になれば,そして社会人の方の共感が得られれば嬉しいです.

就活スケジュール

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以下のような日程で進行しました.

  • 2020年11月:情報収集開始
  • 2021年2月:インターンシップ参加
  • 2021年3月:情報解禁,早期選考開始
  • 2021年4月:ES提出開始
  • 2021年5月:書類選考
  • 2021年6月:選考解禁,面接,内々定獲得

自分は大手メーカーを中心に就活をしており,以下もその条件で書きます. 業種によってはもっと早い時期で選考を締め切るところもあります. 自由選考で就活していた関係で,それぞれのステップに1か月ずつかかりました.

自由選考のほかには早期選考,学校推薦があります. 早期選考で進んだ人は3月,学校推薦をもらった人は4月には内々定を獲得していたようです.

実は2月ごろまで博士と就職を半々で考えていました. インターンシップにこそ参加していましたが,完全に就活のスタート遅れたのはこれが原因です.

もっと早く決心していれば4月・5月に研究と就活の両立に頭を悩ませずに済んだのにね...

個人的観測では博士に進む人って基本的にM1の年末には進学100%で考えてる人に限られていると思います. 自分のように中途半端に考えている人は周囲の就活の雰囲気に耐えられず,ほぼ就職に向かうといって間違いないです.

一方で,博士希望の学生であってもあぐらをかかずに修士卒の人にタイミングを合わせてインターンを経験しておくべきだと感じました. その理由については「就活のすゝめ」で紹介しておきます.

検討した企業

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正確な社名は伏せますがなんとなく察せる範囲で紹介しておきます. いわゆる「就活の軸*1」はハードウェアとソフトウェア両方の知識経験が社会実装につながるメーカーと設定していました.

  • 電気電子メーカー
    • C社 / D社 / F社 / H社 / K社 / K社 / N社 / P社 / S社 / S社
  • IT企業
    • H社 / N社
  • 医療機器メーカー
    • O社

最初は国内メーカーばかり調べていたのですが,外資系も検討し始めたときにだいぶ働き方の未来像が変わって見えました. 実力主義で高収入の職場を好む人には勧められると思っています.

就活のすゝめ

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就活をしたことで普段の生活にプラスになったことを紹介します.

ニュースを定期的に見る習慣の獲得

学部の時に学生割引で新聞を購読するも集積直行だったほどズボラだった自分が,就活を機に毎日記事を漁るようになりました. GoogleのニュースアプリとNewsPicksを使っています.

Googleのニュースアプリは他のGoogleサービスとアカウントで連携していると,検索ワードや閲覧履歴でパーソナライズされるので便利です.

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play.google.com

news.google.com

例えば自分の場合,ムーンショット目標3(ロボットに関連)やPyston v2(プログラミングに関連)の記事がトップに出てきます. 各専門ニュースサイトを見に行かなくても最新の情報が手に入るのはいいことです.

NewsPicksは企業ごとに専用のページがあり,記事がまとめられているだけではなく企業情報が載っているので調べものに最適です.

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newspicks.com

newspicks.com

newspicks.com

newspicks.com

数字の情報はチャートでも表示されており,狙っている企業の競合他社との比較が簡単に済みました. 企業情報を見て今後伸びる企業・落ち込む企業が分かり,記事を見てESや面接中の話題をゲットできます.

厳選ニュースサイト

検討している企業・興味のあるキーワードで検索し,情勢を掴むために利用しました.

  • 総合
サイト名 URL
朝日新聞デジタル https://www.asahi.com/
日本経済新聞 https://www.nikkei.com/
日経クロステック https://xtech.nikkei.com/
Forbes JAPAN https://forbesjapan.com/
NewsPicks https://newspicks.com/
  • IT系
サイト名 URL
ASCII.jp https://ascii.jp/
ITmedia https://www.itmedia.co.jp/
@IT https://www.atmarkit.co.jp/
Impress Watch https://www.watch.impress.co.jp/
ガジェット通信 https://getnews.jp/
Engadget 日本版 https://japanese.engadget.com/
GIGAZINE https://gigazine.net/
TechCrunch Japan https://jp.techcrunch.com/
CNET Japan https://japan.cnet.com/
ギズモード・ジャパン https://www.gizmodo.jp/
WIRED.jp https://wired.jp/
ライフハッカー https://www.lifehacker.jp/
Qiita https://qiita.com/
Seamless https://shiropen.com/
fabcross https://fabcross.jp/

就活生の情報源一覧

パンクしない程度に巡回し,説明会等の機会を逃さないようにしました.

専門外の聞き手に研究を理解してもらう日本語力の獲得

仕様をよく理解していて他の人に提供したり聞かれたことに答えるのは得意.

でも知識ゼロの相手に最初からプレゼンテーションするのは苦手.

これエンジニアにありがちだと思ってます. 少なくとも自分の周りではマニュアルや引継ぎ資料をちゃんと残す人はほんの一握りに限られています.

基本的にめんどくさがりますよね.

大学院に進学した理由の1つは学会発表や論文執筆を通してこの点をちゃんと勉強できるというところなんですが,就活にも必要でした.

メーカーの二次選考に進むと多くの場合は技術面接になります. 5分や10分の限られた時間,あるいは限られたスライド数で自分の研究を説明しなければならないわけですが,細かい数字やデータまで言及していたら間に合いません.

それよりも面接官が最も重視するポイントは以下の項目です.

・なぜこの学科に入ったのか?
・なぜこの研究室を選んだのか?
・なぜこの研究がしたかったのか?
・なぜこの課題点に気付いたのか?
・なぜこの仮説を立てたのか?
・なぜこの手法を選んだのか?

これが伝わるように発表スライドに盛り込む必要がありました. デザインやレイアウトについては普段から研究室で指導されていることが活きました.

就活中の学び

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見聞きしたことや自分で気付いたことを紹介します.

情報収集期

  • 就活生向けYouTube動画倍速聞き流しが効率的

  • 「新卒カード」という概念

    • ひろゆき「大企業は新卒しか入れない」「コネクションの重要性」
    • 1対1でフランクな質問ができる中小企業やベンチャーの説明会にも参加すべし
  • 「企業格付け」

    • LINEオープンチャットで有志が作成
    • 企業選びに利用

エントリー期

  • ES書いてわかる「自分のウリ」

    • 一度完成させればガクチカ・研究で得られたことは固まる
    • 各社100字~400字と幅があるが使いまわし部分+企業に合わせた表現と情報で調整
    • 自分はESが一番苦痛だった
  • SPI慣れの重要性

    • 問題の傾向,時間配分を書籍 or インターン・本命以外の本番で掴む
  • まだまだ絞れる「メーカー志望」

    • ハード中心(ex. C社)・ソフト中心(ex. H社)・両方(H社)など
    • 外資系も選択肢に入れるべきだった(実力主義,年収等の理由・締切早め)

面接期

  • 面接前のノートまとめ

    • 定番の話題を中心に,不意な質問にも対応するため整理
    • JM*2先の概要・志望動機・取り組みたいこと・研究中の数字等
    • 面接官の名前をメモしてど忘れ防止
    • 面接後は質問と反省を記録して次につなげる
    • オフラインに戻ってカンペが効かなくなっても大切
  • 面接中のアピール意識

    • いかにして量産型学生を脱するか・自分の色を印象付けられるか
    • 質疑や逆質問の時間に加点を狙う
      • 最近のニュースを引き合いに出す(特にその企業・JM先に特化したニュース)
      • 英会話などのスキルを引き合いに出す

 例1  面接官「あなたはなぜIoTに関わろうと思ったのですか」
自分「~(理由1)また,最近Qualcommから5G IoT向けの新モデムの発表があり,IoTは高速化や省電力化などさらに発展していくと予想できます.(理由2)...」

→業界に専門知識・経験があるだけではなく,最新情報も興味を持って追っていることをアピールする

 例2  面接官「最後にあなたから我々に質問したいことはありませんか」
自分「自分の研究室では英語が公用語で,自分は英語の読み書きの他に会話にも自信があるのですが,御社ではこうした英語のスキルはどのような場面で役に立ちますか?」

→自分の情報をできるだけ詰め込み,自己紹介のパートでは他のアピールポイントに時間を回す


  • 身だしなみの整え方

    • 照明,カメラの解像度・位置,髪,スーツ,背景
    • 面接がオンライン化して間もないが「作法」が確立されている
  • 「あなただけの特別オファー」「スピード採用」に動揺しない精神

    • みん就に登録すると頻繁にメール・電話が来るようになり,内定がない間は不安を煽られる
    • 高卒・大卒を含む登録者に一斉送信されるもの,と思うことで平常心を保つ

就活中に失敗したこと

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来年以降の就活生にやってほしくない失敗を時期で分けて紹介します.

情報収集期

  • 企業勘違い
    • M製作所(電子部品)とK製作所(建設機械)を間違えて説明会に参加した
    • 「大企業名+α」の企業は子会社・下請けの可能性があるので概要まで確認

エントリー期

  • ES対策不足

    • エントリー案内の場に過ぎないLabBaseの文章推敲に時間をかけ過ぎた
    • 内定に影響するのはESだけ,早めに同期 or 就活課に添削をお願いする
  • ES提出逃し

    • 午前中締切をその日の午後に気付いたことがあった
    • 志望する企業の選考フローは時間単位でメモして管理
  • 資格不足

    • ESにTOEIC,運転免許以外に書ける資格が少なかった
    • 時間があるなら応用技術者試験や日商簿記を取得
  • ギリギリテストセンター予約

    • 予約しようと思った時は最後の1枠しか残っていなかった
    • テストセンターでの試験が必要か最初に確認

面接期

  • 時間浪費
    • 自由選考で進めたので全ての志望企業に説明会・ES・SPI・面接の時間を割くことになった
    • 就活を早く開始して早期JMに参加する権利を得る

まとめ

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自分が今回の就活で学び,来年以降の就活生に伝えたいことは以下の4つです.

1. 情報収集をルーティン化
2. インターンには積極的に参加
3. 1社目のエントリーを早く完成
4. スケジューリングを徹底


早いうちに次のエントリーを書いて公開していきたい!

ではまた!

*1:就活を始めたころは「就活の軸」って言い方が鼻につく感じがして使うのが恥ずかしかったです

*2:Job Matchingの略.この言い方も最初慣れませんでした