Infinite Kayrlas

メカをまとって空を飛ぶ

止まるんじゃねぇぞ...@つくばマラソン

2018年11月25日,茨城県つくば市で第38回つくばマラソンが開催されました.42.195kmと10kmの2種目ありましたが,私は初めてのマラソン大会参加だったので10kmに参加しました.選択した体育科目の履修条件だったとはいえ,そもそも長距離走自体は好きだったので当日までの練習も本番も楽しむことができました.まだエントリーしたことのない人に勧めるという意味合いでも,活動記録をシェアしたいと思います.

 

大会前の準備

エントリー

第38回つくばマラソンには以下3つのエントリー方法がありました.

  1. 先行エントリー(つくば市内在住・在勤・在学者)
  2. 一般エントリー
  3. ふるさと納税枠エントリー(つくば市ふるさと納税として5万円以上寄附した者)

筑波大学生は「つくば市内在学」に合致するので先行エントリーが可能です.ウェブ申し込みは6月9日から19日まで,ランニングポータルサイトRUNNET」上で行い,学生証の写しまたは在学証明書の提出が必要となります.参加費は4,800円,手数料406円,オプションである参加記念Tシャツ3,100円の合計8,306円を支払いました.

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第38回つくばマラソン参加記念Tシャツ(公式HP上PDFより引用)

1点不満を挙げるとすれば,先行エントリー確定の確認メールが届かなかったことでした.提出した証明書に不備があれば無効にされた上,返金は手数料1,000円分引かれた額になってしまいます.入金確認のメールは受信していただけに,参加のしおりが届くまでは肝を冷やしていました.

ランニングスケジュール

練習開始は選択体育の講義と同時でした.講義以外に水曜日放課後と土曜日朝に練習会が用意されており,合計して週3回は各50分程度ランニングしていました.下の画像は10月8日から11月25日までの実際のスケジュールです.水色のマーカーは実施したことを,黄緑色のマーカーは実施しなかったことを表しています.

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練習計画と実際

道具の購入

安全かつ効率的にマラソンを楽しむためには道具の用意が欠かせません.シューズを新調し,ランニングバッグを導入しました.

シューズ

ランニング用として以前購入したのは2年前で,かなり使い古して靴底もすり減っていました.クッション機能が十分に働くものでないと足首,膝,腰に負担がかかり故障の原因になります.身に着けるものは試着なしでは気に入らない質なので講師が紹介した大学近くのショップに行き,コストパフォーマンスを重視して決めました.

ランニングバッグ

モチベーション維持のためにアプリで記録をつけるつもりでしたが,スマートフォンを手に持ったりウェアのポケットに入れたりして走るのは邪魔だろうという想像はついていました.収納ツールとしては以下の4種類存在し,それぞれにメリット・デメリットあるようです.

  • アームバンド型ポーチ:安価でコンパクトだが片腕にかかる負担が大きい
  • エスト型ポーチ:スマホ以外に小物も入るが揺れやすい
  • リュック型ポーチ:安定しているが背中が蒸れやすい
  • 収納ポケット付きウェア:小分けにして持参できるが大きな荷物は入らない

自分の場合はスマートフォンさえ収納できれば良く,他の場面でも柔軟に使えることを考えてウエスト型ポーチを選択しました.

参加のしおり到着

新しいシューズのおかげでトレーニングは快適に進み,自分の現状ペースと目標との差が分かってきた頃,10月22日に参加のしおりが届きました.他にナンバーカード,ランナーズチップ,手荷物預かり券,参加賞のつくばマラソン仕様アームカバーが同封されていました.しおりによると今回は42.195kmに男子12,487人,女子2,783人,10kmに男子1,763人,女子1,080人がエントリーしたとのこと.ゲストランナーには「二代目山の神」こと柏原竜二選手のほか有名選手が招かれると記載されており,つくばマラソンに対する注目度の高さを感じた瞬間でした.

大会当日

11月25日朝のつくば市は気温10度,晴れ,風はそれほど強く吹いておらず絶好のマラソン日和でした.9:55,遂にスタート! ...しましたが数千人が2車線の道路を走行するので最初の十数分は混雑.軽いジョギング程度の速度でしか進めませんでした.

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レース開始から1分で見えてきたスタート地点

集団を抜けたところで漸く走りに余裕が出て,周囲のランナーや景色に気を配ることができるようになりました.会社やスポーツクラブの同僚と声を掛け合いながら走る方,アニメキャラクターのコスプレをして走る方.沿道には応援のため,曲をかけてダンスをされる方,ハイタッチの手を差し伸べる方.特に声掛けをしていた筑波大学運動部と『ロッキーのテーマ』をラジカセで大音量で流していたご老人には感謝しています.折り返し地点ちょうどで同級生に颯爽と追い抜かれた時は少し気落ちしましたが....気温が徐々に上がり,少し汗ばむぐらいでコンディションは最高でした.

急にメンタルが厳しくなったのは残り3kmの看板を見た時だったと思います.筑波大学の第三エリアから総合研究棟Dにかけてループを左回りに走行する最後のパートの途中,平塚線を越える坂は余計なことを考えないように一気に登ってしまいました.

筑波大学陸上競技場が見えたところで無意味にもラストスパートをかけました.ゴール直前に少しでも良いタイムを残したくなって無理するのは性です.前方にいた男性と競りつつフィニッシュしました.先だったのは自分です.子供か....

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ゴール地点 ©allsports.jp

無事完走.すぐに完走記録証が発行され,結果が分かります.私は54分台でした.体調を崩すことなく楽しんで走ることができたので,その割にはそこそこのペースだったと思います.

ランニングバッグからスマホを取り出し記録を確認.後半,やはり残り3km地点からペースが落ちていました.54分に7/10を掛けると37.8分.安定していたところから急に水準が下がって乱れていることが分かります.

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走行の記録

講師にタイムを報告し,解散.お腹が空いたので同級生と合流した後,多目的グラウンドの飲食ブースに移動.店舗の出店が並んでいました.私はがっつりとチキンカレーを頂きました.そこで同じく10kmを完走された60代のご夫婦と相席になり,十数分会話.ご夫婦がおっしゃるには,42.195km の一般エントリーは受付開始後短時間で定員に達してしまったらしく,やむをえず10kmにエントリーされたとのこと.ここでもつくばマラソンの注目度の高さを思い知らされたと同時に,つくば市内に在学していたことで先行エントリーの資格があることを有難く感じました.また,つくばマラソンのコースは比較的平坦な道が多く記録が伸びやすいとされているともおっしゃっており,新たな発見でした.

大会後

定期的な練習を行い準備を整えていたからか,翌朝に体中の関節がバキバキになるということは予想に反してありませんでした.

大会当日はスタート地点,フィニッシュ地点以外に6箇所にカメラマンが配置されており,撮られた写真が11月30日から「オールスポーツコミュニティ」で販売されました.サイトではナンバーカード検索が可能で,番号を入力すると自分が写っている写真を抽出することができます.私の場合は41枚ヒットし,25枚が該当,7枚が他人の写真,9枚が風景写真という結果でした.端から調べる場合と比べて遥かに楽で便利な機能です.購入方法としては1枚ずつ選択するか,表示された全ての写真データと風景写真を収録したスペシャルデータセットを選択する2通りがありました.25枚の自分の写真と9枚の風景写真をダウンロードする場合,前者で34×3,780=12,8520[円],後者で8,780円なのでスペシャルデータセットを即決しました.自分が写っている写真があると家族や友人に話す際に雰囲気が伝わりやすいです.

まとめ

私はもとより短距離走が苦手で,長距離走が好きな人間でした.理由は,長距離走の方がマイペースに進行することができ,かつ,移り変わる景色を楽しむことができるからです.ここへ新たに,老若男女問わず楽しさを分かち合えるから,という項目を加えたいと思います.赤の他人であった60代のご夫婦とも共通の話題で盛り上がることができました.

10km完走が試金石となって自分に足りないことが明確になったと共に,長距離走ることがより一層好きになりました.次回は42.195km完走を目指します.

おまけ

この看板いいよね.

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止まるんじゃねぇぞ・・・©allsports.jp